建設業・製造業の設計現場では、「CADを導入して終わり」ではなく、
いかに自社の業務にフィットさせ、使い続けられる仕組みにできるかが重要になっています。
今回お話を伺ったのは、1982年創業、長年にわたり設計・製造の現場をシステム面から支えてきた株式会社キャパ様です。
CAD/BIM/CIM分野における豊富な知見と、業務理解に基づいたカスタマイズ開発を強みとする同社に、BricsCADをどのように評価し、どのような価値を見出しているのかを詳しく伺いました。
CAD選定や運用に悩まれている方、「BricsCADをもっと活用したい」と考えている方にとって、多くのヒントが詰まったインタビューです。
株式会社キャパ様にお話しを伺いました。
まずは貴社について教えてください
弊社は株式会社キャパと申します。建設業・製造業に特化したシステムインテグレータとして、主に、CAD/BIM/CIM分野を中心としたシステム開発、カスタマイズ開発、導入支援を行っております。特に、設計業務に関わるお客様に向けて、CADソフトウェアをより使いやすく、より業務に合った形で活用いただくためのご支援をしているのが大きな特徴です
画像:株式会社キャパ ご提供
御社ならではの強みや、大切にしている価値観は何でしょうか?
弊社の強みは、単にCADの知識があるということではなく、お客様の業務そのものを理解したうえで、システムとして形にできることだと考えています。設計や作図の現場では、表面的な操作性だけではなく、実際の業務ルールや判断基準、他システムとの関係まで含めて考えないと、本当に使える仕組みにはなりません。弊社では、そうした業務の実態にきちんと向き合ったうえで、開発や導入支援を行うことを大切にしています。 また、特定のメーカーや製品ありきで考えるのではなく、お客様にとって何が最適かをベースに提案する姿勢も重視しています。そのため、製品選定からカスタマイズ方針、運用方法に至るまで、できるだけ中立的かつ実務的な視点でご提案するよう心がけています。
CAD・設計分野に携わるようになった背景を教えてください
弊社は、1982年の創業以来、CADのベンダーとして、ものづくりの現場を支えてきました。創業当初から一貫して、設計・製造の現場に近いところで事業を続けてきたことが、現在のCAD/BIM/CIM分野の取り組みにつながっています。
画像:株式会社キャパ ご提供
近年では、Autodesk製品、BricsCADを中心に、CAD/BIM/CIM領域のカスタマイズ開発を展開しており、単なるツール導入ではなく、現場で使われる仕組みとして定着するところまで支援しています。
これまでどのようなCAD製品・ソリューションを扱ってきましたか?
BricsCAD、AutoCAD®、ARESなどの汎用CAD、InventorやNavisworksなどAutodesk製品のカスタマイズ、自社CAD Rookieのカスタマイズおよび販売を行っています。
弊社の立ち位置としては、特定のCAD製品だけに特化するというよりも、それぞれの製品特性を踏まえながら、お客様の用途や運用に合った形でソフトウェア開発の面からご支援することを重視しています。
そのため、カスタマイズ開発、既存資産の活用、周辺システムとの連携、さらには設計データの管理や運用ルールの整備まで、幅広く対応しています。
CAD分野における御社の得意領域や実績があれば教えてください。
弊社の得意領域は、CADカスタマイズ開発と、お客様固有の業務に合わせたシステム構築です。既製品をそのまま使うだけでは対応しきれない業務に対して、必要な機能を追加したり、作業フローに合わせて操作性を最適化したりすることで、現場に定着する仕組みをつくることを得意としています。
実績としては、自動作図システム、設計支援機能の開発、属性情報を活用した図面作成支援、業務の定型処理を効率化する専用機能の構築などがあります。また、単発の機能追加だけではなく、業務全体の流れを踏まえて、継続的に使いやすいシステムとして設計することも重要なポイントだと考えています。
BricsCADを取り扱い始めた理由・きっかけを教えてください。
BricsCADの開発に取り組むことになったきっかけは、お客様からのご要望でした。BricsCADは、価格と機能のバランスが取れた汎用CADとして採用ニーズがあり、すでにご利用中のお客様からカスタマイズ開発のご依頼をいただいたことが始まりです。
カスタマイズ開発を行ううえでは、開発用APIが十分な品質で整備され、公開されていることが重要な条件になります。その点、BricsCADのAPIは他CADと比較しても遜色のないカバー率があり、お客様のご要望を十分に満たすシステムを構築することができます。実際に開発を進める中でも、APIの不足を理由に開発を見送るケースはほとんどありません。
また、弊社の大きな特徴として、特定のCADメーカーの代理店という立場に偏らず、お客様のご要望に応じてシステム構築や開発を行っている点があります。たとえば、AutoCAD®、BricsCAD、ARESなどさまざまなCADがありますが、それぞれの良さを活かした形で最適なご提案ができるよう心がけています。
他CADと比較したときに感じるBricsCADのメリットはありますか?
比較した際に、メリットとなる大きな違いは2つあると考えています。
一つは、ライセンス契約形態の自由度。もう一つは、販売ルートの自由度です。
まずライセンス契約形態については、ネットワークライセンスが存在することが大きな特徴です。これは、同時に接続する人数分のソフトウェアライセンスを購入し、チーム内で共有できる仕組みです。
たとえば、図面の確認や回覧などで低頻度にCADを使うメンバーが多い場合、この仕組みはコスト面で大きなメリットになります。1ユーザーにつき1ライセンスが基本となるCADソフトウェアが多い中で、BricsCADの大きな強みの一つだと感じています。
画像:株式会社キャパ ご提供
もう一つの販売ルートについても、BricsCADの特長があると考えています。
最近では、CADソフトウェアメーカーが販売を強化し、自社からの直接販売を必須にしているケースも見られます。もちろん、直接販売にもメリットはありますが、一方で、すでに購買ルートがあり、これまで付き合いのある販売代理店から購入できることを評価されるお客様もいらっしゃいます。たとえば、S&B CSさん、図研アルファテックさん、大塚商会さんなど、日頃から取引のある代理店経由で購入できる安心感は、導入企業にとって一つの魅力だと思います。
そして逆に、「違いが少ないこと」そのものも大きなメリットだと思っています。操作感や機能、APIのカバー範囲などについては、他CADと比べても大きな違いはなく、十分に実務で活用できる水準にあります。そのため、既存の運用資産や経験を活かしながら導入しやすい点も、BricsCADの評価ポイントの一つです。
BricsCAD導入を支援する際、ユーザーからはどんな声がありますか?
弊社が関わるお客様は、BricsCADを既にご導入し、満足されたうえで、さらに便利に、さらに使いやすくしたいという目的を持ってご相談くださるケースが多いと感じています。
CADのカスタマイズ開発は、いわばシステム開発への投資です。一度特定のCAD上で開発を行うと、別のCADへの載せ替えや移植には相応のコストがかかるため、5年、10年といった中長期でそのCADを使い続ける前提で意思決定されることが多いと思います。
その意味では、「今後もBricsCADをベースに事業を進めていこう」という判断がなされていること自体が、BricsCADへの信頼の表れだと考えています。
弊社の開発事例としては、建材・設備メーカー様向けの自動作図システムの開発実績が比較的大きなものになります。以下は類似ケースになりますが、たとえばシステムバス開発のような領域では、製品仕様に応じて図面や関連情報を効率よく作成したいというニーズがあります。
画像:株式会社キャパ ご提供
システムバスをはじめとした建材設備設計は、サイズや部材構成、オプションの組み合わせが多く、案件ごとに条件も変わりやすいため、どうしても設計・作図の負荷が高くなりやすい分野です。
こうしたケースでは、BricsCADをベースに、お客様ごとの設計ルールや製品仕様に合わせた自動作図の仕組みを構築することで、作業負担の軽減や図面品質の安定化につなげることができます。
今後BricsCADとともに取り組みたいこと、期待している点を教えてください。
まずは、お客様が実現したいことを一緒に形にしていくことです。そこに尽きると思います。BricsCADは、汎用CADとしてすでに十分おすすめできる製品です。ただし、お客様にはそれぞれ固有の業務があり、固有の課題があります。そうした課題に合った機能を弊社が開発し、よりお客様の事業に役立つシステムへと仕上げていく。そうした取り組みを今後も進めていきたいと考えています。
もう一つは、「CADカスタマイズ開発」という選択肢そのものを広めていきたいという思いがあります。既存のCADシステムをそのまま使うだけでなく、自社の業務に合わせて機能を追加できるということは、まだ十分に知られていないと感じています。キャパでは昨年度も、BricsCADさんのイベント登壇やセミナーなどを通じて、カスタマイズ開発のメリットや業務改善効果を発信してきました。今年も、こうした取り組みをぜひご一緒できればと思っています。
記事を読むユーザーに向けて、メッセージやPRがあればお願いします
CADを選ぶ際には、機能や価格だけでなく、自社の業務にどれだけ合うか、そして導入後にどれだけ活用できるかが非常に重要だと考えています。BricsCADは十分に実務で活用できる汎用CADであり、さらにカスタマイズ開発によって、お客様ごとの業務により深くフィットさせていくことが可能です。
私たちは、CADを単なる作図ツールとしてではなく、業務改善や生産性向上につながる基盤として捉えています。既存のCAD運用に課題を感じている方、より自社に合った仕組みをつくりたいと考えている方にとって、CADカスタマイズ開発は有効な選択肢の一つになるはずです。
BricsCADの導入や活用、あるいはCAD業務そのものの見直しをご検討中の方は、ぜひお気軽にご相談いただければと思います。お客様の業務や課題に合わせて現場で本当に使える仕組みを一緒に考えていきたいと思っています。
最後に
今回は、株式会社キャパ様にインタビューをさせていただき、設計現場や業務全体を見据えたCAD活用の考え方について、率直なお話を伺うことができました。
「CADは入れて終わりではない」「業務に合ってこそ意味がある」
そうした考え方は、日々設計に関わっている皆さまにとっても、共感いただけるポイントではないでしょうか。
株式会社キャパへのご相談・お問い合わせ
BricsCADのカスタマイズや活用方法に限らず、CADを使った設計業務そのものについて、といったお悩みがあれば、株式会社キャパ様に相談してみてはいかがでしょうか。
連絡先
会社名:株式会社キャパ
Web:https://www.capa.co.jp/
お問い合わせ:https://www.capa.co.jp/request1


